11月上旬、医療法人社団更正会草津病院 摂食嚥下障害看護認定看護師の中村清子先生に本学にお越し頂き、特別講師として、摂食嚥下障害のある在宅療養者とその家族への自立促進に向けたケアについてお話いただきました。

御講義では、摂食嚥下障害の病態生理の詳細な理解から始まり、舌機能に影響する中枢性の薬物とその薬物動態、認知症や抑うつ状態にある療養者への摂食嚥下支援、嚥下筋のサルコペニアなど、高度実践看護に必要な深い知識と最新の医療情報についてご教授くださいました。さらに、摂食嚥下障害をもつ療養者の退院支援場面を取り上げ、困難事例への対応についてもご教授いただきました。

演習においては、各自が聴診器を持ち寄っての頸部聴診演習や、自宅にあるバスタオル等で出来る安定した座位姿勢の保持の技術演習、様々な嚥下マッサージ演習、スライスゼリー等様々な食事介助演習、トロミ飲料作成・試食演習(1%、2%)等々・・・、ここには書き切れない程の数多くの高度なフィジカルアセスメント技術、看護技術についてご教授頂きました。

現場を経験してきたCNSコースの大学院生にとっても、日頃の実践を振り返り、最新の医療情報に触れる機会となり、積極的に質問が飛び交う有意義な時間となりました。中村清子先生、本当にありがとうございました。